薬を減らしたい 美味しい食事で食事療法をしたい 体重を減らしたい こんな症状の方はご相談ください
糖質制限食

糖質制限食

糖尿病専門医と管理栄養士による糖質制限食

当院では、糖尿病専門医による治療のひとつとして、OND(オーソモレキュラー・ニュートリション・ドクター)およびONP(オーソモレキュラー・ニュートリション・プロフェッショナル)という栄養カウンセラーの資格を持つ医師と管理栄養士による「糖質制限食」での栄養指導を行っております。

糖尿病専門医と管理栄養士による糖質制限食

糖質制限食とは

「糖質制限食」とは、エネルギー源となる3大栄養素である「糖質(炭水化物)」「たんぱく質」「脂質代謝」のうち、糖質のみを制限し、糖尿病や脂質異常症、脂肪肝、メタボリックシンドローム、あるいは高血圧などを改善する食事療法です。

糖質制限の目的は、血糖値やインスリン分泌のコントロールにあります。
そもそも、血糖値が非常に高い状態になると、膵臓から多量のインスリンホルモンが分泌されます。多量のインスリンホルモンは脂肪の蓄積を引き起こし、内臓脂肪となり、内臓脂肪がインスリン抵抗性を引き起こして糖尿病が発症します。また、インスリンの多量な分泌は、膵臓のベータ細胞を疲弊させることも知られています。

そこで、血糖を上昇させる主な物質である糖質を制限することで、食後の血糖上昇を抑え、インスリン分泌を節約することができます。
食後高血糖(血糖スパイク)は様々な病態を起こすと言われていますので、糖質制限食を行うことでこれらを予防することもできるわけです。

糖質制限食とは

糖質とは

炭水化物から食物繊維を差し引いたものを「糖質」といいますが、おおまかに糖質は炭水化物と同じと考えてよいです。白米は軽く1膳(150g)に含まれる糖質量は55gで、角砂糖に換算すると14個分の糖質量になります。

糖質 = 炭水化物 - 食物繊維
糖質とは

糖質制限食のメリット

当院で導入している「糖質制限食」は、糖尿病の患者さまに対して、糖尿病の重症度に応じて、医師の指示に基づき管理栄養士が炭水化物の制限の程度を決めて食事の摂り方や献立などをご提案しております。

「糖質制限食」は、面倒なカロリー計算や食事量の制限がないため、従来のカロリー制限食よりも続けやすいことと、カロリーよりも糖質の方が目に見えやすいので、自分で実践しやすいところが特徴です。また、カロリーを制限しないため、空腹感が少なく満足度の高い食事でバランスのよい栄養状態を続けることができます。

血糖スパイクの図

過剰な糖質摂取は、AGEs(糖化最終産物)の増加に繋がります。
このAGEsは諸悪の根源とも言われており、一旦作られてしまうと体内から無くなることがなく、酸化ストレスの原因となって動脈硬化を進めたり、老化の原因になるとも言われています。
「糖質制限食」は食後の高血糖(血糖スパイク)を防ぐことによって、AGEsの産生を防ぐことができるだけでなく、インスリンの過剰な分泌を抑え、肥満の予防にもつながります。

糖質制限食のメリット

機能性低血糖症

食後高血糖は、機能性低血糖症の原因にもなり、不眠やうつ病などの精神疾患から、様々な不定愁訴の原因にもなります。
これらの病態にも糖質制限食の有効性が認められており、当院でもONP(オーソモレキュラー・ニュートリション・プロフェッショナル)という栄養カウンセラーの資格を持つ管理栄養士による栄養指導を行っております。
糖質制限食は以下の低血糖症の病態にも有効性が認められております。

機能性低血糖症の症状
  • 動悸
  • 手が震える
  • 理由なく気持ちが落ち着かない
  • 気分が不安定になる
  • 食後の強い眠気
  • 朝だるくて起きられない
機能性低血糖症

糖質制限食の楽しみ方

「糖質制限メニュー」をお楽しみいただけるレストランとお弁当・お惣菜のお店をご紹介します。
当院管理栄養士が監修を行い糖質量を計算しているため、血糖値が気になる方や糖質制限中の方も安心して食べられます。

オーベルジュ・ドゥ・リリアーヌ

岐阜県可児市にあり、ミシュランガイドにも掲載されたことのあるフレンチレストランのお店です。1食あたりの糖質量が20g以下に抑えられているので、糖質制限が必要な方でもご家族やご友人と同じ料理を楽しむことができます。

オーベルジュ・ドゥ・リリアーヌ
soielle(ソワーユ)

岐阜県笠松町にあり、有機栽培野菜や無添加調味料を使用したお弁当・お惣菜を販売しているお店です。当院が監修させていただいた「低糖質弁当」の販売もしています。

soielle(ソワーユ)
坂井 聡美
担当医師
坂井 聡美SAKAI SATOMI
担当科
内科、小児科、糖尿・内分泌内科、アレルギー科
担当医師からのメッセージ

糖尿病専門医の立場から、食事療法を中心に、できるだけお薬に頼らない医療をめざしています。当院の管理栄養士とともに楽しく血糖コントロールを行うことが大切だと思っています。