繰り返すお腹の不調 肌が荒れる 集中力の低下 その不調は、いつも食べている食べ物が原因かもしれません
遅延型フードアレルギー検査

遅延型フードアレルギー検査

当院では「遅延型フードアレルギー検査」を導入しております。
また専属の管理栄養士のもと、的確な食事指導も行っております。

遅延型フードアレルギーの特徴

遅延型フードアレルギーは、原因となっている食物を食べた数時間後から数日後にゆっくり反応し、症状が遅れて現れるため、アレルギーの原因に気づきにくいのが特徴です。

遅延型フードアレルギーの症状は、皮膚や気管支喘息といった一般的にアレルギーとは結びつかないものも多く含まれており、「疲れやすい」「体がだるい」などの疲労感やメンタルの不調、肥満との関係も報告されています。更に症状が1種類ではなく、いくつもの症状や不調が同時に発生していることが多いのも特徴です。

遅延型フードアレルギーの症状

年齢や体質のせいだと思い込んでいた、さまざまなつらい症状や、最近なんとなく具合が悪いと思ったことはないでしょうか。
そのような場合は、遅発型フードアレルギーの可能性があります。

遅延型フードアレルギーの原因

食物アレルギーの原因として、腸内環境が大きく影響しています。
人間の腸の中には、100兆個もの腸内細菌が存在しているといわれています。そしてこれらの腸内細菌叢(腸内フローラ)は、食べたものをきちんと消化・吸収させるためにとても重要なはたらきをしていることが分かってきました。

特に、腸内フローラが良い状態ですと、腸の中の粘膜がバリア機能の役割を持って、体に「必要なもの」を体の中に入れ、「不要なもの」が体の中に入れないように自ら判断をしています。これが、腸が「第二の脳」と言われる所以です。
たとえば、たんぱく質は消化酵素でアミノ酸に分解され小腸から吸収され、未消化のたんぱく質は分子量が大きいため、体内に吸収されません。

ところが、ある一定の条件が揃うと腸の細胞と細胞のつながりが緩んでしまい、そこから腸の内容物が「漏れる」状態になると、これらを異物と認識してIgG抗体が産生されます。当然、本来入り込んではいけないものを取り込んでしまうことになるので、体のあちこちに不調が現れてしまいます。
このような状態を「腸管漏出(リーキーガット)症候群」と言い、この「リーキーガット症候群」が遅延型フードアレルギーの原因になっているのです。

リーキーガット症候群とは

カンジダ菌の増殖や腸内フローラのバランスが崩れた状態、また、グルテンやカゼイン、食べ物に含まれる食品添加物や合成保存剤、抗生物質などの化学物質、環境汚染物質、重金属などによって、腸の粘膜と粘膜の間の「すきま」にあるタイトジャンクション(バリア)が破綻して穴が開き、その「すきま」から本来ブロックされる分子量の大きなたんぱく質などが血管の中に漏れてしまう状態のことを指します。

リーキーガットとは、「漏れる」という意味のleaky(リーキー)と「腸」という意味のgut(ガット)の2つの語句が合わさった言葉であり、日本語では「腸もれ」と訳されることもあります。口から食道、そして胃、腸、肛門は全て繋がっています。その意味では「消化器官」は、血管や筋肉、心臓や脳などの臓器と異なり「外部からの侵入物」に直接触れてしまう器官です。そのため、消化器官には腸内細菌をはじめ様々な菌や毒素、異物が常に存在している状態です。

胃や腸は、こうした外部からの「体にとって良くないもの」が体の内側に入り込むリスクから守りながら、有益な栄養素だけを取り込んでいるのです。
そんな消化器官がリーキーガットを起こしていると、腸の中にある「食べ物の細かい成分」「菌」「悪玉菌が出した毒素」が、体の中を回ることになってしまうのです。

リーキーガット症候群とは

遅延型フードアレルギーの検査

遅延型フードアレルギー検査は、どの食品をどのくらいの期間除去しなければいけないということよりも、腸内フローラの乱れの程度、リーキーガット症候群の程度を知ることが目的です。

検査の実際

通常の採血、または指先からの採血で、少量の血液を検査シートに吸着させる検査です。5分程度で終了します。
日本人が口にすることの多い食材である「乳製品」「フルーツ」「シーフード」「肉」「スパイス」「ナッツ・穀物」「野菜」や腸内細菌の中で代表的なカンジダ菌など、日本人の食生活に合わせた約100種類の食物について調べます。

通常のアレルギー検査との違い

一般的に広く行われているアレルギー検査は、即発性のIgE抗体を調べるものです。
IgE抗体によるアレルギーは、原因となるものを摂取すると、すぐに強い反応が起きるため、原因がわかりやすいアレルギーです。

一方、IgG抗体によるアレルギーは、気づきにくい反応が時間をかけて起きるため、原因となるものを長期間摂取し続けた結果として、慢性疲労、関節炎、蕁麻疹、湿疹、頭痛、水分貯留、過敏性腸症候群など様々な慢性症状が表れている場合があります。
保険適用で行われるIgE抗体を調べる検査で何度検査をしても、すべて陰性でアレルギーの原因のわからない方がいらっしゃいます。
そのような方で遅延型フードアレルギー検査を受けて、普段よく食べている意外な食品が高反応にでることがあります。これがIgG抗体です。遅延型アレルギーは、このIgG抗体検査を行って調べます。
ただし、即時型アレルギー検査で行われるIgE抗体で反応する食品が、遅延型フードアレルギー検査のIgG抗体で同じように反応するとは限りません。逆に、IgG抗体で反応する食品が即時型アレルギーIgE抗体でも反応するとも限りません。

メリット
  • 原因がわからなかった体調不良の原因を調べることができる
  • 長期の肌の乱れの原因を調べることができる
  • 自分の体に合った正しい食生活を理解することができる
デメリット
  • 反応の仕方や症状には個人差がある
  • 食事療法による効果には個人差がある

遅延型フードアレルギー検査の流れ

STEP問診・採血

まずはじめに看護師および医師による問診を行います。その後、指先から少量の血液を採取し、アメリカの検査会社に検体を送付します。

アメリカの検査会社に送付する理由は、国内では検査できないためです

検査結果が出るのは3~4週間後になります

遅延型フードアレルギー検査の流れ
STEP検査結果の説明

3〜4週間後に検査結果が当院に届きますので、その後患者さまには担当医師より検査結果を説明させていただきます。

STEP食事指導

検査結果を元に、当院の管理栄養士より適切な食事の摂り方を指導いたします。

遅延型フードアレルギー検査の流れ

遅延型フードアレルギー検査の費用

  • 価格はすべて税込表示です。
  • 費用は保険適用外です。

初診料

¥5,500

検査費用

¥32,340

再診料(結果説明)

¥4,400