いつも胃の調子が悪い 胃が弱い 健診で胃炎といわれた それはピロリ菌のせいかもしれません
ヘリコバクター・ピロリドック

ヘリコバクター・ピロリドック

当院では、ヘリコバクター・ピロリドック(自由診療)として、
ヘリコバクター・ピロリ菌に感染しているかどうかの検査と除菌療法を行っております。

ピロリ菌こそ胃がんの原因

胃がん発症の原因は、塩分の摂りすぎ、喫煙、栄養バランスの偏った食生活、過度な飲酒などがありますが、中でも最も強い因子として「ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)感染」が挙げられます。

ピロリ菌はらせん形状の悪玉菌で、ほとんどが乳児期に食べ物や水から感染し、特に衛生環境の悪かった50代以上が保菌していることが多いです。
感染すると慢性的に胃の粘膜が荒れた状態が続き、それが胃壁を形成する細胞のがん化を促して、がんが発症すると考えられています。また除菌をしなければずっと胃の中で生き続けます。ただし、ピロリ菌に感染した人が必ずしも胃がんになるわけではないですし、また、たとえピロリ菌を保菌していなくても、他の原因で胃がんを発症することもあります。

ピロリ菌感染は、「血液中ヘリコバクター・ピロリ抗体検査」や「尿素呼気試験」、「便中ヘリコバクター・ピロリ抗原検査」などがありますが、当院では胃がんリスク検診(ABC検診)を推奨しています。

胃がんリスク検診(ABC検診)

胃がんリスク検診(ABC検診)は、苦手な方も多い「胃カメラ検査」や「バリウム検査」を必要としない、全く新しいタイプの胃がん検診で、早期胃がんの発見率はバリウム透視検査よりも2倍以上高いと言われています。

胃がんリスク検診(ABC検診)

簡単な血液検査でピロリ菌感染の有無(血清ピロリ菌IgG抗体)を調べる「ヘリコバクター・ピロリ抗体検査」と胃粘膜萎縮の程度(血清ペプシノゲン値)を測定する「ペプシノゲン検査」の2つの検査をもとに、ピロリ菌の感染の有無と胃粘膜萎縮の度合いから、胃がんになりやすい状態かどうかをA・B・Cの3群に分類する検診方法です。
まずは簡易的にこのABC検診を受けていただいて、それから精密検査の必要があるかどうかの判断をするだけでも、早期発見や早期治療につながります。

ABCの判定

「ペプシノゲン」という物質の血中濃度を測定することで胃粘膜の健康状態(萎縮)を客観的に調べて、A・B・Cのタイプを判別します。
「ペプシノゲン」とは、胃の細胞から分泌される消化酵素「ペプシン」のもとになる物質です。ペプシノゲンは一部が血中に流れ出るため、血中濃度を測定することによって胃粘膜でのペプシノゲン生産度が分かります。血清ペプシノゲン量が少ないと、胃粘膜が萎縮(老化)しているということになります。

ABCの判定

Aタイプ・・・
健康的な胃粘膜の状態で、現段階では胃の病気になる危険性は低いと考えられます。

Bタイプ・・・
胃潰瘍・十二指腸潰瘍などに注意しましょう。

Cタイプ・・・
胃がんなどの病気になりやすいタイプです。
定期的に胃カメラ検査を受けて、胃の病気の早期発見・早期治療に努めましょう。

Dタイプ・・・
かなり弱った胃粘膜です。慢性萎縮性胃炎の状態で、ピロリ菌も生存できないぐらい胃が弱っている可能性があります。Cタイプと同様、胃がんを発症するリスクが高いので、毎年、胃の内視鏡検査(胃カメラ)を受けましょう。

血液検査でピロリ抗体価が陰性でも、他の検査で陽性の場合はピロリ菌除菌治療をおすすめします。

尿素呼気試験

検査用の薬を飲み一定時間経過した後に、風船を膨らまし、その吐き出された息(呼気)から、ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)に感染しているかどうかを調べます。

便中ヘリコバクター・ピロリ抗原検査

糞便中のピロリ菌の抗原の有無を検査します。

胃カメラ検査で「慢性胃炎」、「萎縮性胃炎」と診断された方は、保険適応になりますので、ご相談ください。

ただしバリウム検査では保険適応になりません。

メリット
  • 胃カメラやバリウム検査をしなくても、胃がんのリスクが判断できる
  • 血液検査のみなので、苦痛を伴わない
  • 専用の報告書で、結果がわかりやすい
  • バリウム検査よりも胃がんの発見率が高い
デメリット
  • 一部、検査を受けられない方がいる
  • 胃がんがあるかどうかの判断はできない

ヘリコバクター・ピロリドックの検査費用

  • 価格はすべて税込表示です。
  • 費用は保険適用外です。

初診料

¥3,300

検査費用 胃がんリスク検診(ABC検診)

¥2,950

再診料(結果説明)

¥1,650