COLUMN

クリニックコラム

ピロリ菌についてのおはなし

こんにちは!医師の片野です。

今回は、胃がんとの関連で皆さんもよく耳にするピロリ菌についてお話しさせていただきます。

ピロリ菌とは?

ピロリ菌とはヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)の略称で、らせん状の形状をしており、胃の粘膜に生息する細菌です。乳幼児期に感染しやすく、感染は生涯にわたり持続することになります。胃の粘膜の炎症を引き起こし、消化性潰瘍や胃がんのリスクを増加させます。

 

ピロリ菌はどのように感染しますか?

ピロリ菌の感染は一般には幼少期に起きるとされています。口から口を介しての接触や、汚染された水や食物から経口感染すると言われています。上下水道が整備された近年の先進国においては、幼少期における家庭内での感染(母子感染や父子感染)が重要な要因であることが知られています。

 

ピロリ菌はどのような病気と関連していますか?

胃潰瘍・十二指腸潰瘍・萎縮性胃炎・胃がん胃MALTリンパ腫などと関係があります。

消化器疾患以外では、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)などとも関係しています。

 

次回からはピロリ菌とそれぞれの病気との関係や検査方法・除菌治療の方法などを詳しくお話していきます。

 

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[胃カメラ・内視鏡検査]

岐阜県可児市 医療法人梶の木会 梶の木内科医院 内視鏡専門医 片野敬仁