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帯状疱疹ワクチンの効果と副反応

「Shingrix(シングリックスⓇ)」の予防効果にはさまざまな利点があります。

まず第一に、高い予防効果によって、帯状疱疹の発症リスクを大幅に減少させることができます。これは、帯状疱疹の合併症や長期的な神経痛のリスクを軽減する上で非常に重要です。また、「Shingrix(シングリックスⓇ)」は、年齢や抗がん剤の治療中の方や、膠原病で免疫抑制剤を内服している方など、免疫力の低下に関係なく、広い範囲の成人に対して効果を発揮します。

 

さらに、「Shingrix(シングリックスⓇ)」の予防効果は持続的です。研究によれば、接種後10年以上にわたって高い免疫力が維持されることが示されています。この点も、長期的な予防効果を求める上で大きな利点です。

帯状疱疹は再発性の疾患であるため、何回でも発症します。それを予防するためには持続的な免疫力を保つ必要があるのです。

 

「Shingrix(シングリックスⓇ)」は一般的に安全性が高く、重篤な副作用の報告はほとんどありません

一部の接種部位の腫れや痛み、一時的な発熱などの軽度な反応が報告されていますが、これらは一時的なものであり、一般的には速やかに軽快します。

 

しかし、ワクチン接種前には、自身の健康状態やアレルギーの有無などを医師と共有し、適切なアドバイスを受けることが重要です。

次回は、帯状疱疹に伴う合併症などについて、お話していきますね。