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クリニックコラム

ピロリ菌に感染すると・・・②

こんにちは!医師の片野です。

前回に引き続き「ピロリ菌に感染するとどのような病気になるのか?」ということについて、胃炎胃がん以外の病気について詳しくお話ししていきます。

 胃MALTリンパ腫

MALTとは粘膜関連リンパ組織(mucosa-associated lymphoid tissue)の頭文字からとった略語で、胃はMALTリンパ腫が最も多くみられ、MALTリンパ腫は胃を原発とする悪性リンパ腫の約半数を占めます。胃MALTリンパ腫の内視鏡は多彩で、胃炎との鑑別が困難な場合も多く、確定診断のためには生検による病理組織検査が必要です。

胃MALTリンパ腫の60-90%はピロリ除菌により寛解に至ることが明らかにされており、胃MALTリンパ腫に対するピロリ菌の除菌治療が保険適用になっています。

 

 特発性血小板減少性紫斑病

特発性血小板減少性紫斑病(ITP)は、血小板に対する自己抗体の出現により血小板が破壊され、血小板減少をきたし出血症状を起こす自己免疫性疾患です。治療にはステロイドなども用いられますが、ピロリ菌陽性のITPに対しては除菌治療により血小板数が増加する効果が得られる症例があります。ITPに対するピロリ菌の除菌療法も保険適用となっています。

その他、胃ポリープの中でも過形成性ポリープではピロリ除菌治療で縮小するものや、蕁麻疹とピロリ感染との関係など種々の疾患においてピロリ感染との関連が指摘されている疾患があります。

前回もお話しした通り、ピロリ菌に関連する胃粘膜の萎縮は内視鏡検査で確認することができます。ピロリ菌が気になるという方は内視鏡検査を受けていただくことをお勧めします。

 

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[胃カメラ・内視鏡検査]

岐阜県可児市 医療法人梶の木会 梶の木内科医院 内視鏡専門医 片野敬仁